Need not to know とは?瞳の中の暗殺者での意味

劇場版名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』のキャッチフレーズ「Need not to know」という言葉は、警察の隠語として登場します。この「Need not to know」は「Need to know の原則」が由来となっているのですが、果たして本当に警察の隠語としても使われているのでしょうか…?

今回はそんな「Need not to know」について紹介します!

是非最後までご覧ください♡

tretoyのトレちゃん

この記事を監修したのはtretoy店員のトレちゃんです。

tretoyは日本最大級のデザイナーズトイを販売するショップで、トレちゃんは毎日キャラクターたちと触れ合っています♪

Need not to know の意味とは?名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』

まずは劇場版名探偵コナンの『瞳の中の暗殺者』における「Need not to know」の意味について紹介していきます。

Need not to know の意味:日本語に翻訳すると?

「Need not to know」は「知る必要のないこと」という意味です。これは『瞳の中の暗殺者』の一つのキャッチコピーとなっており、劇中でも2回登場しています。

1回目に登場する「Need not to know」は白鳥刑事が警察の隠語として使っており、2回目の「Need not to know」はコナンが自分の真の正体を隠すために使っていました。

【白鳥刑事】

1回目(白鳥刑事)と2回目(コナン)の「Need not to know」の意味は若干異なるので、それぞれのシーンと一緒に見ていきましょう。

白鳥刑事の Need not to know の意味

白鳥刑事の「Need not to know (知る必要のないこと)」は、警察のみが知るべき情報に深入りしようとするコナンと小五郎に対して使われています。

白鳥刑事による Need not to know の登場シーン

『瞳の中の暗殺者』は、警察組織の人間が連続で殺人される事件が主題となっています。そのため物語の冒頭シーンは、コナンたち少年探偵団らが、拳銃で撃たれる奈良沢治警部補を目撃する場面から始まります、さらにその日の夜には、マンションの地下駐車場で芝陽一郎巡査部長が射殺されてしまうのです。

事件のことを耳にしていたコナンや毛利小五郎は、この事件についての情報を聞くために目暮警部へ電話をしますが、情報の提供を拒まれてしまいます。

警察官の殺害事件が立て続けに起こる中、白鳥警部の妹の結婚パーティーが開催されます。そこに、毛利一家(小五郎、蘭、妃英理)とコナンは出席することになりました。

警察関係者が多く集まるこのパーティーで、2人の警察官が殺された事件について聞き出そうとするコナンと小五郎でしたが、深入りするあまり白鳥刑事に「Need not to know (知る必要の無いこと)」という警察関係者の隠語を言われ、これ以上の詮索はやめるように忠告されてしまったのです。

need not to know

「劇場版名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」白鳥刑事

このことからコナンは、今回の事件には警察組織全体が関与していることに確信を持ちはじめます。

コナンの Need not to know の意味

コナンの「Need not to know」は、コナンの頭の回転の速さにびっくりした小田切敏郎警視庁に対して使われています。

【小田切敏郎警視庁】

コナンによる Need not to know の登場シーン

場面は物語のクライマックスで、コナンが目撃者として命を奪われる蘭と一緒に犯人(風戸京介)から逃げているところから始まります。ちなみに蘭は犯人による殺害現場を目撃したことにより記憶喪失になっています。

舞台はトロピカルランド(遊園地)。様々なアトラクションを利用しながら逃げていく様子は、かなり緊迫感に溢れています。

最終的にコナンと蘭は広場に追い詰められてしまいますが、そこで記憶を取り戻した蘭は空手で犯人をボコボコにします。

その後まもなく、小田切警視庁たちがコナンと蘭のもとへ駆け付け、犯人を逮捕します。警察が犯人を突き詰めるのに手こずっている中、いち早く真相にたどり着いたコナンを不思議に思った小田切警視庁はコナンに向かって「君は一体…」と問いかけるのです。

この問いに対してコナンは「Need not to know。 僕はただの小学生だよ。」と答えます。それを聞いた小田切警視庁は敬礼して立ち去っていきました。

警察の隠語を警察に対して使ったことから推測すると、コナンは小田切警視庁に対して「これ以上、自分(コナン)に関しては踏み込んではいけない領域だよ。」と言っているように感じますね。

ちなみにコナンの「Need not to know」がこの映画のラストシーンになっているのですが、とっても人気な場面なんですよ!

Need not to know の由来は「Need to knowの原則」

「Need not to know」の由来・語源となっているのは、「Need to knowの原則」というものです。

Need to knowの原則とは?

「Need to knowの原則」とは、公務員の情報主義義務について定めたものです。関係者の指定を明確にしたうえで、その情報を知る必要がある者にのみ伝え、知る必要がない者には伝えない、という内容になります。

簡単に言うと、情報漏洩のリスクを下げるための原則、ということになりますね。

衆議院の公式ホームページによると、「公務員の守秘義務と『need to knowの原則』に関する質問主意書」について以下のような定義がされています。

(とっても長いですが一応全文載せておくので、気になる方は読んでみてくださいね。)

「秘密保全体制の見直し・強化について」(平成十二年十月二十七日 防衛庁)は、その検討結果のひとつとして「情報漏えいのリスクを不必要に高めることを防止するため、いわゆる「need to knowの原則」(「情報は知る必要のある人のみに伝え、知る必要のない人には伝えない」という原則)を徹底し、関係職員の指定に当たっては、秘密に関する事務を行う者として相応しい者を厳正に峻別・限定し、必要最小限の指定にとどめる」ことを挙げている。

一 「need to knowの原則」は次に定めるところの公務員の守秘義務に適用されるのか明らかにされたい。
1 「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」(平成十三年一月六日閣議決定)(8)。
2 「国家公務員法」第百条第一項。
3 「自衛隊法」第五十九条第一項。
二 「need to knowの原則」と秘密に接する権限について
「need to knowの原則」に従えば、秘密に接する権限は当該内容を知る必要のある人のみに限定されると考えるが、当該内容を知る必要がないのにその秘密に接する権限を持つ公務員が存在すれば、その官職を明らかにされたい。
三 「知らせても差し支えない秘密」の存在について
政府のこれまでの答弁では「防衛庁の職員であれば知らせても差し支えない秘密」が存在するわけだが、「need to knowの原則」と照らし合わせると、秘密は「知る必要のある人のみ」に伝えられるものであり、「知らせても差し支えない秘密」はあり得ないと考えるが、政府の見解を明らかにされたい。
四 秘密に接する権限について
「当該秘密に接する権限」(「衆議院議員金田誠一君提出防衛庁の秘密と関係職員との関係に関する質問に対する答弁書」平成十三年九月十一日答弁)を有するか否かについて規定する法令及びその条項について、次に挙げる秘密ごとに明らかにされたい。
1 「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」(平成十三年一月六日閣議決定)(8)で定める「秘密」。
2 「国家公務員法」第百条で定める「秘密」。
3 「自衛隊法」第五十九条で定める「秘密」。
4 「秘密保全に関する訓令」(昭和三十三年防衛庁訓令第百二号)第二条で定める「秘密」。
5 「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法」第一条第三項で定める「防衛秘密」。
6 「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う刑事特別法」第六条で定める「合衆国軍隊の機密」。

右質問する。

引用:衆議院公式ホームページより

こんな風に実際に存在する概念を元ネタにするところが、コナンらしくてリアル感に溢れていますね…( ゚Д゚)

Need not to know は本当に警察の隠語なの?

コナンの中では警察の隠語として登場し、さらに「Neet to knowの原理」が実在するとなると、本当に日本の警察の隠語として「Need not to know」が使われているかのように思えてきますが、実際はどうなんでしょうか…??

「Need not to know (知る必要のないこと)」は実際には警察の隠語として使われていないようです。

しかし警察官も公務員なので、先ほど紹介した「Need not to knowの原則」に従うと、情報は知る必要のある人のみに伝えて、知る必要のない人には伝えないということを守る義務があります。

「Need not to know (知る必要のないこと)」という言葉自体は使われていないものの、実質的に警察官は「Need not to know」に沿って行動していると言えますね。

名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』:作品情報

最後に、「Need not to know (知る必要のないこと) 」というインパクトのある言葉を残した本作品『瞳の中の暗殺者』について紹介していきます。

名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』のあらすじ

名探偵コナン瞳の中の暗殺者

Amazonより

警察官が連続して殺される事件が発生した。凶悪テロ、あるいは過激派の犯行なのか!殺された二人は、いずれも警察手帳をにぎりしめていた。この殺人事件に偶然遭遇したコナン。小五郎と共に事件について聞き出そうとするが、白鳥刑事が放った一言は“Need not to know” (知る必要のないこと) これは、警察内部で使われる用語で、事件が警察内部にかかわることを意味する。警視庁からの情報がない中、遂には蘭の命までもが狙われる!ショックのあまり、記憶を失った蘭をコナンは守りきれるのか・・・。

(c)2000 青山剛昌/小学館・読売テレビ・ユニバーサル ミュージック・小学館プロダクション・東宝・TMS

あらすじにもばっちりNeed not to knowが使われていますね!

この『瞳の中の暗殺者』は、コナン映画の中で4作品目に当たる劇場版アニメです。公開されたのは2000年4月22日で、20世紀最後の名探偵コナン劇場版シリーズになります。興行収入は25億円で、キャッチコピーは「狙撃犯 (スナイパー)を探せ!」と「Need not to know….」でした。

ちなみに名探偵コナンの劇場版シリーズの興行収入ランキングは以下のようになっているそうです。

  • 1位:『名探偵コナン 紺青の拳』93.7億円
  • 2位:『名探偵コナン ゼロの執行人』91.8億円
  • 3位:『名探偵コナン 緋色の弾丸』72億円以上
  • 4位:『名探偵コナン から紅の恋歌』68.9億円
  • 5位:『名探偵 純黒の悪夢』63.3億円
  • 6位:『名探偵コナン 業火の向日葵』44.8億円
  • 7位:『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』42.6億円
  • 8位:『名探偵コナン 異次元の狙撃手』41.1億円
  • 9位:『名探偵コナン 絶海の探偵』36.3億円
  • 10位:『名探偵コナン 漆黒の追跡者』35億円

みなさんはどの作品が好きですか…?

ランキング外ではありますが、個人的には『天国へのカウントダウン』と『ベイカー街の亡霊』がこの上なく大好きです😌

名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』の見どころ

『瞳の中の暗殺者』といえば、金曜ロードショーの視聴者投票で見事1位に輝くほど人気の作品。

そんな本作品の見どころは、やはり登場人物たちの色々な関係が描かれているところではないでしょうか??

江戸川コナン(工藤新一)×毛利蘭

『瞳の中の暗殺者』といえばやはりこのコンビですよね。

特にクライマックスのシーンでは、蘭の記憶を取り戻すため、そして犯人から蘭を守るために、必死になるコナンの姿が描かれています。

江戸川コナン×灰原哀

蘭にばかりスポットがあたると思いきや、灰原哀も印象強いセリフを残しています。

劇場版に哀ちゃんが登場するのはまだ2回目。ですが、既に相変わらずの夫婦感が半端ないですね。

鈴木園子×毛利蘭

鈴木園子と蘭の親友関係も見どころの一つ。

蘭の記憶を取り戻すためにアルバムを一緒に見たり、昔の話をしたり、一生懸命になっている園子の姿に感動してしまいます。

蘭を想うあまり、園子が涙を流す場面も…。

【Need not to know】まとめ

皆さん、「Need not to know (知る必要のないこと)」についての紹介記事はいかがだったしょうか?

この記事を通して、「Need not to know (知る必要のないこと)」の意味や由来が皆さんに伝わっていると嬉しいです!

tretoyのトレちゃん

また、私たちトレトイマガジンでは他にも見ていて癒されるかわいいキャラクターをたくさん紹介しています。

↓こちらの記事などもチェックしてみてください↓

SHINWOOシンウーのSWEET DREAM HOTELシリーズフィギュア紹介

最後に、私たちトレトイの情報は

InstagramTwitterまたはオンラインショップ

にて発信中です、是非チェックしてください♡